自重200tのウルトラヘビーグラブ式浚渫船「関門」
KANMON | ||
船体寸法 | 長さ | 68.00m |
幅 | 28.00m | |
深さ | 5.00m | |
吃水 | 2.80m | |
甲板機械 | ウィンドラス | 50t×8m/min×2sets |
シンカーウィンチ | 60t×8m/min×2sets | |
係船ウィンチ | 10t×10m/min×4sets | |
スパッド | 1.8m×1.8m×34m×3sets | |
サイドスラスタ | 6.5t×1set 8.1t×1set | |
発電機 | 主発電機 | AC450V×3,500kVA×1set |
補助発動機 | AC450V×200kVA×2sets | |
浚渫機・グラブ | ||
浚渫機 | 巻上荷重 | 250t |
作業半径 | 23.5m | |
浚渫深度 | 100m | |
ヘビーグラブ | 容量 | 17.5m3(WL) |
重量 | 200t | |
ミディアムグラブ | 容量 | 32.5m3(Closed Type) |
重量 | 150t |
250t吊り電気式大型グラブ浚渫船
硬土盤の直接浚渫を目的とし最大巻上荷重250t、浚渫深度100mと世界最大・最高性能を備えた超大型グラブ式浚渫船で、自重200tのウルトラヘビィグラブが岩盤浚渫に強力な掘削力を発揮します。浚渫機はDE(ディーゼルエレクトリック)方式の採用により高度な制御を可能にしています。各電動機はサイリスタレオナード方式で制御、すぐれた応答性、整備性を発揮すると同時に、負荷率に応じた巻上/閉動作の自動増速及び、バケット開/巻下動作のラップ制御により、運転効率の向上を図っています。また、マイクロコンピュータによる自動定寸掘削制御など最新の技術を導入し、本州四国連絡橋の明石大橋・来島大橋等の橋脚基礎掘削を行い、高精度の浚渫を実現しました。
急潮流で安心係留できる大型独立ウインドラスを装備
急潮流の現場での係留設備は、安全性と同時に係留海域による出入域回数の減少、安定係留による施工制度の面からも重要です。 本船にはブレーキ力150tの2胴式ウィンドラス及びブレーキ力180tのシンカーウィンチ各2台を装備し、最大潮流9ノットでの係留を可能としています。
狭い航路や海域の浚渫で威力発揮する耐潮流型スパッド
港内・航路や狭隘場所で、アンカーによる係留が制限される海域においては、高張力鋼使用の軽量スパッドにより、大水深(-20mまで)、耐潮流性(6ノット)に優れたアンカレス係留が可能です。
迅速な移動、微細船位の確保 可変ピッチサイドスラスタ2基設備
船首側推進力6.5t、船尾側推進力8.1tの高推力可変ピッチサイドスラスタを装備し、高速での横移動が可能であると同時に、高精度施工が要求される浚渫時には、短時間での微細な船位が確保できます。
コンピュータによる浚渫管理システムを搭載し、高効率・高精度施工を実現
GPS(人口衛星による測位システム)、BPSソナー(海底地形探知ソナー)、あるいは浚渫機本体からの情報をダイレクトに取り込み、総合的にデータ処理することにより、浚渫位置、浚渫状況(浚渫平面、浚渫断面、深浅図等)を正確にカラーディスプレイで表示することができます。従って、施工管理者及びオペレータは常に状況を確認しながら作業ができるため、より効率的に、より高精度の施工が可能です。