浚渫軟泥土のプレミックス工法
1 対象技術の概要 浚渫土の揚土、異物除去・破砕、固化材混合、圧送、打設迄の一連の機能をプレミックス(軟泥土の事前混合処理)専用作業船としてまとめている。プレミックス土の製造・打設能力は最大300m3/hあり、打設範囲は水平 500m、水中 -40m、旋回ブーム 50m半径が可能である。
2 対象技術の
評価範囲
揚土〜打設迄の一連のシステム
3 対象技術概要図
4 開発経緯 平成 3年 8月 油圧式軟弱土圧送船「関翔」(1000m3/h) 建造
(平成 5年 6月 港湾に係る民間技術の評価に関する規程に基づき、「関翔」の油圧搬送システムに対し評価証を戴く)
平成 5年 3月 プレミックス土の混練及び水中打設実験完了
平成 5年 6月 プレミックス船計画完了
平成 6年 6月 プレミックス船「関盛」(250m3/h) 建造
平成 8年 7月 プレミックス船「第二関盛」(300m3/h) 建造
5 開発体制
【開発テーマ】 【計画】 【設計・製作】
浚渫土の異物除去・破砕システム 当社 三菱重工業(株)
固化材供給システム 当社 (株)神戸製鋼所
軟泥土/固化材混練システム 当社 MECエンジアリングサービス(株)
油圧圧送システム 当社 三菱重工業(株)
打設システム 当社 MECエンジアリングサービス(株)
6 独自技術の範囲 浚渫土の異物除去・破砕システム
固化材供給システム
軟泥土/固化材混練システム
油圧圧送システム         
打設システム
7 技術の特徴
  • 浚渫土中の異物除去・破砕を行い、固化材との混練・圧送に支障のない大きさ(最大辺長200mm以下)に分級できる。
  • 水中での材料分離が防止できるように充分な撹拌・混合及び圧送が出来る。
  • 50kg/m3〜110kg/m3の固化材を任意に配合できる。
  • スランプ0の固練りプレミックス土から流動状プレミックス土迄の製造・打設ができる。
  • 最大300m3/h(改造後400m3/h)より最小25m3/h迄、任意の打設能力に設定ができる。最大2000m3/hの プレミックス船建造計画がある。
  • 水平 500m、水深 -40m、旋回ブーム 50m範囲迄、任意の場所に打設ができる。
  • 発泡ビーズの自動計量・混合ができる。
  • 打設位置(平面、深さ)、打設数量、配合等、施工管理のコンピューター処理ができる。
8 適用工事
  • 固化処理埋立工
  • 捨石マウンド漏出防止工
  • 護岸止水工
  • 護岸・岸壁背面裏埋工
  • 軟弱地盤上固化盤覆土工
  • 軽量盛土工
  • セル・二重締切等中詰工
9 浚渫土
処理システム
 (第二関盛)
揚土機(バックホウ):平積:4.5m3,アウトリーチ:15.67m  590ps
ホッパー受入寸法 :6.0m×7.0m
上部グリズリ振動機:3.8m×4.8mモーター:11.0kw×1
下部グリズリ振動機:2.0m×4.0m モーター: 7.5kw×2
粘土カッター   :トルク:4670kg・m
外 径:1500φ
回転数:5〜15r.p.m 電動油圧式
セメントミルクプラント:ミルク製造能力:80m3/h
セメント対海水:100:80〜150
Wプラネタリームミキサー:45.0kw×1 容量:1.5m3
アジテーター : 5.5kw×1 容量:5.0m3
ミルク圧送ポンプ(チューブポンプ):18.5kw×2台
圧送量:50m3/人×2
混練機: 2軸2連、上下2段式電動油圧:868H×1322W×4500L
上段:スクリュー式+パドル式の組合せ羽根 トルク:2688kg・m×各2台
下段:スクリュー式+パドル式の組合せ羽根 トルク:1140kg・m×各2台
回転:上段:12r.p.m. 下段:34r.p.m.
圧送機: 圧送能力:600m3/h(三菱重工業叶サ)
型式:油圧駆動・複列複動型ピストン式×1台
圧送シリンダー:内径500φ  定格ストローク:3500m/m
発 電 機:AC440V×110kw×11台
定格圧力:210kg/m2
セメントサイロ船:600トン積
10 改良対象土 初期含水比:70%以上(平均80%)
単位堆積重量:1.3ton/m3以上(平均1.5ton/m3
粒度分布:砂分40%以下(平均30%)
強熱減量:6%程度
対応礫径:最長辺200mm以下
11 改良土砂の品質 セメント配合量:50kg/m3〜110kg/m3
プレミックス単位体積重量:1.3ton/m3〜1.7ton/m3 (軽量盛土 1.3ton/m3以下可能)
一軸圧縮強度:1kgf/cm2〜20kgf/cm2
12 品質管理 打設中管理:固化材添加量・打設量・船位・深さ等計測・印字
土質調査:(船上試験)単位体積重量、スランプフロー
(室内試験)粒度、密度、含水比、LL、PL、強熱減量、一軸圧縮、密度
13 処理能力
【関盛】 【第二関盛】
能力 250m3/h 300m3/h
日当たり能力
(運転8時間)
1,600m3/h 1,920m3/h
14 施工実績
工事名 施行期間 施行数量 用途 船名
1.平成6年度 〈宮城県〉
磯崎漁港固化処理埋立工事
H6. 6.20〜H6. 8.13 4.1万m3 埋立 関盛
2.平成6年度 〈横浜市〉
南本牧埋立工事(その161土砂漏出防止工)〈途中工事区間錯綜のため工事中止〉
H6.12.15〜H7. 5.30 6.3万m3 漏出防止 関盛
3.平成7年度 〈宮城県〉
石巻港(雲雀野地区)埋立 (固化処理)工事
H7. 4.28〜H7. 8.15 2.6万m3 埋立 関盛
4.平成7年度 〈神戸市〉
六甲アイランド岸壁災害復旧工事
H7.11.11〜H7.11.26 1.5万m3 岸壁裏埋 関盛
5.平成7年度 〈横浜市〉
南本牧埋立工事
(その178土砂漏出防止工)
H8. 2.28〜H8. 4.30 3.1万m3 漏出防止 関盛
6.平成8年度 〈宮城県〉
石巻港(雲雀野地区)埋立
(固化処理)工事
H8. 5.20〜H8. 7.25 5.1万m3 埋立 関盛
7.平成8年度 〈神戸市〉
六甲アイランド -13m完璧災害復旧工事
H8.11.12〜H8.11.14 0.2万m3 岸壁裏埋 第二関盛
8.平成8年度 〈運輸省第4港湾建設局〉
新北九州空港地盤改良実験工事
H9. 1. 6〜H9. 1.31 0.7万m3 覆土 第二関盛
9.平成8年度 〈東京都〉
新海面処分場Aブロック 南側建設工事
H9. 2.24〜H9. 3.21 4.1万m3 護岸止水 第二関盛
10.平成8年度 〈東京都〉新海面処分場Aブロック 北側建設工事 H9. 3.27〜H9. 4.17 3.9万m3 護岸止水 第二関盛
11.平成8年度 〈横浜市〉
南本牧埋立工事
(その199土砂漏出防止工)
H9. 3.31〜H9. 6.25 6.0万m3 漏出防止 関盛
12.平成9年度〈宮城県〉石
巻港(雲雀野地区) (固化処理)工事
H9. 7. 6〜H9. 8.11 1.9万m3 埋立 関盛
13.平成10年度(運輸省第5建設局)
名古屋港第3PI,B工区裏込工事
H10. 8.7〜H10. 930 6.9万m3 込工 第二関盛
14.平成10年度(東京都港湾局)
大井埠頭新2バース桟橋下部工事
H10. 10.13〜H10. 11.17 24.3万m3 込工 第二関盛
15.平成10年度(防衛庁)
岩国飛行場(9)滑走路移設岸壁工事
H11. 2.18〜H11. 7.19 6.9万m3 築提 第二関盛
16.平成10年度(運輸省第5建設局)
名古屋港第3PI,A,C工区裏込工事
H11. 7.31〜H11.9.15 3.2万m3 込工 第二関盛
17.平成11年度(徳島県)
橘港湾環境整備工事
H11.11.17〜H12.1.22 4.9万m3 止水工 関盛
18.平成11年度(運輸省第5建設局)
名古屋港第3PI,汚濁防止対策工事
H11.11.8〜H12.2.4 5.3万m3 築提 第二関盛
19.平成10年度(防衛庁)
岩国飛行場(10)滑走路移設岸壁工事
H12.2.18〜H12.7.19 施工中 築提 関盛
15 実証実験
平成9年度下期工事予定(実証実験対応可能)
新海面処分場Bブロック護岸止水工事 約33万m3予定 第二関盛
南本牧防波護岸漏出防止工事 約 6万m3予定 関盛
16 工業所有権 発明・考案の名称
浚渫軟弱土砂の無加水圧送設備 実願平02-096469
軽量プレミックス土の水中盛土工法 特許平 7-251203